私立大学検討者に40%以上の差。
-高校生向け夏休みオープンキャンパス参加についての調査-

都心と九州の高校生1,500名に対して実施した「夏休みの進学先検討に関するアンケート調査」から得られたデータが、地域による大きな違いを示しています。特に、学費が高い私立大学への関心率やオープンキャンパス参加率に注目すべき差が出ています。

アンケート対象者:東京、埼玉、千葉、神奈川、九州エリアに住む高校生
人数:1,500名(1都3県 1,000名/九州500名)
アンケート取得期間:2023年8月29日〜9月8日

主な調査項目(一部ご紹介):
・夏休み期間中に何校のオープンキャンパスに行きましたか?
・訪問した学校区分はどんな学校ですか?
・オープンキャンパス参加のきっかけになったのはどんなことですか?

▼私立大学選考に大きな差

1都3県で73.4%の高校生が私立大学のオープンキャンパスに参加したのに対し、九州地区では31.8%であり、41.6%の差が出ました。この数字は、学費が国公立大学や短期大学、専門学校の約2倍近くにもなることから、家庭の経済状況に影響している可能性を示唆しています。

▼オープンキャンパス参加率の違い

1都3県では33.8%、九州では52.4%の高校生がオープンキャンパスに参加していませんでした。九州の高校生がオープンキャンパスに参加しなかった理由の多くは「面倒くさい(30.1%)」であり、次いで「日程が合わなかった(24.7%)」との回答がありました。これは、夏休み期間中は多くの学校が同時期にオープンキャンパスを開催するため、日程調整が難しいという問題を指摘しています。また、九州地域では進路指導でオープンキャンパスに参加するよう推奨されていない可能性も考えられます

▼早期決定の傾向

「オープンキャンパスに行った学校の参加のきっかけ」を聞いたところ「元々夏休みになったら行こうと思っていて自分で調べた」という回答が最も高く、1都3県地区で40.3%、九州地区で46.1%の高校生が夏休みに入る前にオープンキャンパスに参加する学校を決定していました。約半数の高校生が早期に計画を立てているというデータが得られており、各学校にて行われている夏休み後のアプローチは半数の高校生にしか届いていないことがわかりました。
また「Web検索していたらたまたま行った学校のオープンキャンパス情報を見つけたことがきっかけ」という回答が1都3県地区で15.7%、九州地区で8.3%と、エリアで差が出ているものの高く出ており、SNSなどの対策よりも、SEOやWEB広告の効果が高いことがわかりました。

このアンケート結果は、1都3県と九州地域での進学先候補や進学準備に大きな違いがあることを明らかにしました。特に、家庭の経済状況や進路指導のあり方、日程調整の難しさなど、多角的な要因が影響していると考えられます。

今後、このデータをさまざまな教育機関にお渡しし、より効果的な進学支援策にご活用いただきたいと考えております。

▽データダウンロードについて

このアンケートの全データは、学校法人に所属している方に限り提供しています。興味のある方は、無料LINEグループに会員登録していただくことで、SNSやDMの効果、高校教員による推薦などのデータ全容を閲覧いただけます。
今回の調査結果を元に、より効果的な進学支援や教育プログラムの開発にご活用ください。

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▽お問い合わせ

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情報経営イノベーション専門職大学 客員准教授
戸板女子短期大学 講師
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